初めての体験

台風が通り過ぎて少し涼しくなってきたように思う。だけどまだ猛暑が戻ってくるという。

 大げさすぎるかもしれないが、今日は生まれてはじめての体験をした。新大宮から電車に乗ったとたん前に座っていた若者がサット立って「どうぞ、お掛けください」という。わたしは自分が言われていることに一瞬「アレッ」と思いながらも、驚いて「僕はまだ若いんですよ、頭が白いから年寄りだと思ってくれたんですね。どうぞ、そのまま座ってください。」と言って座ってもらった。感じのいい若者だったので「だけど嬉しかったよ、ありがとう。」と言って「観光で奈良にきてくれたの?」と聞くとお隣の女性は奥様らしく「毎日仕事に追われていたんですが、久しぶりに奈良へきました。奈良公園と東大寺に行ってきました。大阪の堺から来ましたが命の洗濯ができて良かったです。」と言う答えが返ってきた。話が弾んで「奈良はいま平城遷都1300年で国宝の秘仏などあちこちで公開しているからもっと他のところも見にきてください。」とあちこちの観光地や社寺仏閣を説明しておいた。電車で若者に席を譲ろうとされたのは初体験、「ショック」ではあるが、嬉しいような恥ずかしいような複雑な気持ち、感じのいい若夫婦に清々しさを感じた。

 奈良マラソン事務局を久しぶりに訪ね、現状の問題点を聞いたり激励したりしてきた。20名近くに膨れ上がった事務局の皆さんが12月5日に向けて一生懸命の様子、頼もしく思えた。別の会で奥田副知事の講演があり、「奈良マラソンは今後の大きなイベントと考えており、毎年実施し、奈良の冬の行事として大切に育ててゆきたい。」とのことであったので、事務局の皆さんにも「期待に応えられるよう努力してください」と報告、一層の奮起をお願いしておいた。