参議院選を振り返る

 参議院選が終わり、いろんな報道を見ていると悲喜こもごも。はやくも、ねじれ国会をどう乗り切るのか連立か部分連帯か、民主党の中の確執など今後の政局を占う記事が多い。

 このたびの選挙結果は大体予想通りで、昨年の衆議院選で政権交代を望んだ国民が一年もたたないのに裏切られたと言う気持ちを現したに過ぎない。民主党が負けたといえばその通りだろうが、自民党が勝者だともいえない。比例の得票は民主が1位だし、勝者は10議席取ったみんなの党かもしれない。有権者は二大政党時代に対する幻想から覚めて第3の道を模索しだした、しかも公明、共産など他の少数政党にそれを期待することは無理だと思っている人が多かったということではないか。

 政策面では、消費税についての菅総理発言が民主党の敗因だと言う人が多いようだが、わたしは消費税はそれほど大きな原因だったとは思えない。むしろ、「政治とカネ」をうやむやにする体質や普天間の迷走ぶり、バラまき政策に「これでは日本はどうなるの?」という不安や裏切られた気持ちが今回の民主党への審判だったと思う。

 今回の選挙で、夫婦別姓法案や人権擁護法案に積極姿勢を示していた法務大臣が落選したのは良かった。と思っていたら、菅総理は、議席を失った大臣に留任を求めたという報道を今朝目にしてガッカリだ。また、「教育に政治的中立はありえない。」などと日本の教育現場をぶち壊そうとしている山梨教組出身の輿石氏が引き続き議席を持ったことを危惧する。

 奈良選挙区で、自民党新人の山田衆三君が初陣を飾れなかったことは悔しい。しかし、「地盤・看板・カバン」を持たない公募候補が新鮮な印象を与え、善戦したことは評価できるしきっと次につながると思う。敗因は候補者にあるのではなく、よく言われるように私も自民党奈良県連の体質にあるように思う。「自民党は自分党」であってはいけない。残念だが、誰が見ても民主党のほうが結束力が強い。私が批判する立場にはないが、はやく信頼を得られる自民党に蘇って欲しいと切に願っている。

 今週はほとんど都祁で過ごし、7月18日から20日まで開催するサロン「木屋庄」の杮落としの準備に追われている。去る11日、地元都祁馬場地区の方々に向けて内覧コンサートを開催したら30戸足らずの大字で36人もきてくださり嬉しかった。荒井敦子さんもさすが会場の人達を満足させてくれた。ひどい雨続き、テルテル坊主でも作ろうかな?