大相撲と政治の世界、処分は?

 大相撲の野球賭博が非難の嵐に遭いながら名古屋場所を迎えんとしている。「なんと大勢の力士や親方がやっていたんだな」と呆れ、「暴力団と関わりがあったとは情けないな」と思う。他方若い20代の力士が「ストレスを発散させる場はないし外へ出て遊ぶと目立つしかわいそうだな」とも思う。現役の大関が解雇されるような事件になって大相撲に対する国民の期待を裏切ったことに怒りは感じるものの、もひとつ「これでいいのだろうか」という気持ちになるのは私だけだろうか?

 理事長代行はたった名古屋場所中だけで、場所が終わるとすぐに今の理事長が復帰するというのもいい加減なもの、とはいえ大相撲でこれだけ多くの力士や親方などが厳しく指弾されているのに政治の世界の小沢や鳩山に対する処分は甘いなあと思う。

 曽野綾子さんとクライン孝子さんの対談を読んでいたら「母親から毎月1500万円ももらっていて『知らなかった』なんて、ドイツの政治家にはありえない。ドイツなら即刻脱税、詐欺罪を問われます」「多くの日本人が人が良くて未成熟なお坊ちゃまになってしまったのだと思います。」というくだりがあった。マスコミも過激な報道をしているかと思うとほとぼり冷めるとなにも言わないし日本国民もほんとに甘い。

 大相撲の野球賭博でつまずくのも人間教育が出来ていないからでしょう。世間の目にさらされるだけに相撲が強くなることはもちろん人格を高める努力をしないといけない。政治の世界も同じだな、私ももう少し人間が出来ていたら中途半端な政治生活を送らなくても良かったのかな。