宇宙人は政治音痴、日本人も劣化している

 鳩山総理の言動をみていると、こんな指導者の下では日本がどんどん劣化していくように感じる。「最低でも県外へ」とあれだけ言っていた本人が今日は「できるだけ県外へ」と努力してきたけれどとすり替え、沖縄県知事や名護市の市長にお詫びしている。自分が播いた種に言い訳ばかり、安全保障上の「抑止力」についても全く政治家の卵みたいなことを言ってシャーシャーとしている。朝鮮半島の緊張の高まり、中国の居丈高な姿勢などから「極東アジアは世界の火薬庫」と言われている状態で日本の国を守るにはどうすべきか、総理大臣ならば最優先して考えなければならない問題なのになんという政治音痴か。アメリカ、中国をはじめ世界中の為政者が嘲り笑っているだろうと思うと情けなくなってくる。民主党の中から批判が上がってこないのも不思議だ。自民党をはじめ野党の連中も私ならこうするともっとはっきり言うべきだ。

 宇宙人のみならず、日本人の動きも先行き心配なことが多い。医者が独身であるようなふりをして看護師に子供を孕ませながら流産させる子宮収縮剤を打った、痴漢に遭って訴えてきた女性を駐在所の和室に連れ込み警察官がその女性の体を触りまくったなど開いた口がふさがらないような事件のほか、自分の子供を虐待して死に至らしめる、介護に疲れ果て親や配偶者を殺す事件が毎日のように報道される。世の中狂っている。

 私が尊敬している田口佳史氏(老荘思想家・杉並師範館副理事長塾長補佐)が先日送ってくださった「親子で学ぶ人間の基本」のDVDがとっても素晴らしい。中国古典から人としての生き方を非常にわかりやすく説いておられる。これを聞いていると自らを省みて恥じ入ることが多いし、子供から年寄りまで学ぶことが多い。わたしは出来る限りこれを多くの人達に見てもらえるようにしたいと考えている。救いがたい状態の日本を立て直してゆくのはコツコツと倫理観を備えた日本人に変えてゆくしかない。