リスクもあるが希望もある

  朝日新聞社でアメリカ総局長や論説委員を務められた松山幸雄さんからいただいたご著書『鳩山から鳩山へ』のなかに「長いこと、日米両国の政治を観察しながら論評する仕事をしてきたが、アメリカの場合はいつの時代も『どの国民もその国民にふさわしい政治を持つ』という有名な金言が、まあだいたい当てはまるように思えた。しかし日本の場合、日本人の教育水準の高さ、言論の自由、マスコミの発達などからいって、もう少しましな政治を持ってもよいのではないかと感ずることが、特に近年多くなった。政治の現状を以って日本人のレベルを測られてはかなわないと感ずる人は、私以外にもたくさんいるはずである。」というくだりがあった。

 今日のニュースを見ると、鳩山内閣の支持率は36%、不支持率は45%、小沢幹事長辞任すべきと答えたひとが72.5%[時事通信社調べ]となって、民主も自民もイヤ、国民は期待はずれの政治にガックリきている様子が伺える。私からすると、政治家のレベルも疑問だが、すぐに踊らされる有権者にも問題ありだと思う。

 都祁の家の離れをリニューアルするための工事が2月9日から始まった。ホールにしてコンサートや愛郷塾講座を開きたい。いよいよNPO法人「きみかげの森」の船出が現実のものになってくる。だけど、今日の役員会で「わざわざ都祁まで誰が来ますか?都祁に行きたいという魅力がありますか?しっかりとその見通しを立てておかないと借金をつくるだけで失敗しますよ」という厳しい意見も出て考えさせられることが多かった。無理をしないで着実に一歩一歩進めてゆきたい。新たな挑戦にはリスクもあるが政治になかった希望もある、めげないで頑張るぞ。人生はそういうもんだろう。