道義国家日本を目指すにはふさわしくない人達

 今日のマスコミ報道は「小沢不起訴」と「朝青龍引退」がトップでしのぎを削っている感じ、

 小沢問題では「秘書だけを起訴してあれだけワルの小沢を不起訴にするとはけしからん。検察はなにをしているのか」という見方、「刑事責任は問えなくても道義的政治的責任は思いから幹事長を降りるべきだ」という人、反対に「検察の暴走にマスコミも乗って大きな騒ぎになったが小沢はなんら悪くない」という人までいろいろな見方や考え方があるようだ。私は昔法務大臣秘書官と言う仕事につき1年4ヶ月法務・検察の幹部とお付き合いをいただいた。その経験からいうと、検察は政治家など近寄りがたいエリート集団であり法と正義に照らして徹底した捜査を行う権力者であるだけに、小沢問題でも検察が暴走しているとか小沢と検察が取引したのではないかなどという議論はナンセンスだと思う。特捜部長の記者会見で「小沢の説明をそのまま認めているわけではないが、公判を維持できるだけの証拠を得られなかった」と述べているのが正直な気持ちではないか。かといってわたしは、小沢を擁護する気持ちはさらさらない。自民党時代からの小沢氏の行状を多少とも知っているだけに、こういう人に日本国を動かしてもらいたくない。政治家たるものまず信用が大事、ゼネコンを振り回しおカネをむしりとって不動産を買い私腹を肥やすような人間はどんな能力の持ち主でも人の上に立つ資格はない。たとえ刑事責任を問える材料が揃わなくとも権力者の座を降りてもらわなければ、道義国家を目指す国とは言えない。

 もう一つ私は以前からこれを直さないとと思いながら引きずっていることがある。事件が起きると大物の被疑者はカネにまかせて検察OBの大物を弁護士につける。今回の事件でも検察OBの弁護士がついている。検察の現職とOBが戦う関係になるのだが先輩と後輩の間で全く意思疎通がないというようなことを信じられるだろうか。役人の天下りはよく問題にされるがヤメ検と呼ばれる人達のことが問題にされないのはなぜか?

 朝青龍の方は、突然の引退宣言に驚きこれも賛否両論あるようだが、道義を重んじる国技、しかも横綱という地位を考えると、いくら強くても辞めてもらうのが筋ではないか。相撲界もゼロから出直すつもりで立て直さないとファンが離れていくと思う。