夫婦愛

   NHKテレビで「二本の木」という番組を涙しながらみた。互いの末期ガンを支えあいながら共に生きた夫婦愛を描いた感動のドキュメント、死に至るまでの日記を片岡仁左衛門と竹下景子が朗読するという形の番組であった。奥様が肺がん65歳で亡くなり、ご主人が胃がんで70歳、半年後に亡くなる過程を描いていたが二人の息子や孫も登場し実に麗しい夫婦愛であり家族愛であった。奇しくも先日「死ぬときに後悔すること25」という本がベストセラーだということを知り読み始めたばかり、1000人の死を見届けた終末期医療のお医者さん大津先生が書いたもので、25番目に「愛する人に『ありがとう』と伝えなかったこととある。テレビの主人公夫婦は奥さんが死ぬときお互いに感謝の言葉を言い合って「あの世でも一緒になろうね」と愛を交わしている。まさに理想的な夫婦の姿であり、片岡・竹下両氏の目にもなんども涙が溢れ、僕も一緒に見ていた家内も貰い泣きした。

 現在3人に1人がガンで亡くなり、ガンになる人は2人に1人だそうな。大津先生は毎年PETを含む人間ドックで早期発見を勧めておられる。病気になる前におカネを使うか、なってから使うか、先におカネを使うことによってたとえガンに罹っても早期発見によって命が助かれば得だよと書いている。

 僕はもうじき67歳、妻はいま66歳、お互いまだまだ元気で長生きしたいもの、朝の散歩もどうにか三日坊主で終わることなく気合を入れて起きて2人で歩いている。テレビの主人公のようにいたわり合いながら最後までいい夫婦でいたいものだ。