総理をみていると税金を納めたくない

 鳩山総理の政治資金をめぐる問題の記者会見をテレビを見てイヤになった。毎月母親から1500万円ももらっていながら「全く知らなかった、会計処理は秘書に任せておりどういう処理をしていたのかもわたしは知らなかった」という。贈与税を払うからということで済まされる問題ではない。日本中で一番権力を行使できる立場の人がこんなことでは、アホらしくてわれわれ一般の国民は税金を納める気持ちになれない。責任を秘書にかぶせてまだこれからも総理を務めようとしているようだが、彼は自分がどういう立場におかれているかを理解していない。

 かつて加藤紘一元自民党幹事長がやはり政治資金の問題で辞任要求にさらされていたとき、私は予算委員会で自民党を代表して質問に立ち、それを受けて加藤氏が議員を辞職されたという経験を持っている。まだ一年生議員であったけれど20年の秘書生活が基盤にあったから「秘書としてボスにこんな大事な問題を報告していない訳がない」といって詰め寄った。野党席から「野党質問のようだ」と言ってさかんにヤジが飛んだことを思い出す。鳩山総理も母親から毎月1500万円ももらいながら秘書から報告を受けていない訳がない。もしほんとうに知らなかったとしたら、鳩山という政治家は秘書を使う能力もないしそんな人に日本の舵取りを担ってもらいたくない。私は自民党だからいうのではない、いまこそ国民が怒らないと日本が危ないと思う。92兆円もの国家予算を組んでいるが誰も税金を納めたくない。