善玉と悪玉

昨日、佐保川清掃50周年を祝う会が催された。昭和35年から始まったこのボランティア活動を振り返って生き字引のような綿谷さんからお話があった。「当時は佐保川はゴミ捨て場のような状態で悪臭の漂う汚い川でした。ボランティアという言葉もなく掃除に参加すると日当いくらくれるのかといわれるようなご時勢だった。自治会長の故岡島重治氏を中心に最初は400人のさんかをいただいた。だんだんとこの川をきれいにしよう、地域の環境をよくしたいという住民皆さんの意識が変わり今日2千人も参加する官民一体となった行事として定着している。」とのこと。わたしも長い間法連佐保山町に住居し事務所も佐保川沿いにあるので地域の皆さんとともに毎年清掃に参加させてもらっているが、半世紀も絶やすことなく続けられた自治会をはじめ各種団体のリーダーが立派だと思う。
 いまや佐保川は水もきれいだし桜の季節は最高に美しい。万葉集にも歌われ散歩コースとしても趣がある。これからも参加してゆきたい。
 北朝鮮が核実験をやったとのニュースが飛び込んできた。アメリカのオバマ大統領の目を北朝鮮に向かせるための仕業とか、佐保川の清掃奉仕の精神も核実験をやるよこしまな気持ちも人間のやること、戦争は人間のこころのなかにあるというユネスコ憲章の前文を思い出す。人の心の中には善玉と悪玉が同居しているのだ。