庶民とかけ離れた政治家や企業経営者の金銭感覚とモラル

 この国の道義はどこへ行ったのか、障害者という弱い立場の人達に負担をかけないようにしようと設けられている「低料第三種郵便物制度」を悪用して不正に4億4千万円も郵便料金を免れた企業があるという。しかも競合団体の割引制度悪用の実態を国会で取り上げ、団体から寄付を受けている民主党議員がいる、お粗末この上ない話である。ゼネコンから何千万円、何億円という献金を受け取り何の見返りもないと堂々といって居座っている民主党の党首小沢一郎氏の神経もわれわれには理解しがたい。

 今朝いつものように奈良市内の駅頭でマイクを握っていたら、少し雨が降ってきた。近所の理髪店のご主人が出てきて私に傘を持ってきてくださった。そしてこの方は、「千円や、これでお茶を飲むくらいのことはできるやろ、ワシは5千円や壱万円はだせないけど堪忍しといてや、がんばれ、民主党に負けたらあかんで。」とお札を私のポケットにねじ込まれた。ほんとに申し訳なく思うと同時に胸がジーンと熱くなってきた。温かいひとがいるものだ。おカネをいただいたから言うわけではないが、この日本もまだ捨てたものではないとおもった。それにしても、こんな庶民の温かさと比べ、政治家の金銭感覚の違い、悪辣な企業経営者のモラルがあまりにかけ離れていることに怒りを禁じえない。