北朝鮮のテポドン飛来とわが国の防衛

 北朝鮮がテポドン2を飛ばす日が刻々と迫りつつある。燃料の注入を開始したという。日本は国連安保理に提訴することをアピールする一方で、アメリカの協力を得てミサイル迎撃態勢を整え陸と海で配備を完了している。にわかに、平和ボケの状態から日本国民の意識が目を覚ましつつあるように感じられる。

 先日「新しい歴史教科書をつくる会奈良県支部」主催で、自衛隊元陸将の大久保博一氏をゲストにお迎えし防衛問題についての研修会を開催した。ソマリア沖の海賊対策、アフガンにおけるテロ対策、北東アジアにおける軍事的脅威、北朝鮮の対米戦略、日米同盟見直し議論、田母神論文など多岐にわたって、わかりやすく解説した大久保氏は日本の安全保障政策の上で三点問題を指摘された。1つは自衛隊の交戦権を認め武力行使できるようにすること。2つ目は集団的自衛権の行使と国連の集団的安全保障への参加を認めること。3っつは、領域警備のための国家緊急事態基本法を整備することであった。わたしも大久保さんの考えに近いので嬉しかった。北朝鮮の脅威が高まりつつある今日、日本が力をバックに外交交渉できないことがなによりつらい。現行憲法を改正することも大事だが、解釈を見直しはやく現実の困難に即応できるようにしなければならない。