父親の教え子の皆さんの同窓会に招かれて

 飛鳥小学校を昭和18年に卒業された、私の父の教え子の方々が同窓会に恩師の息子としてお招きくださった。27名おられたが皆さん78歳前後だろう。なつかしい昔の父親の写真を見せていただいたり新婚ホヤホヤの頃の父親の様子を聞くことが出来た。平成4年に他界した父がいま生きていたら93歳かな?この教え子たちに会えたらどんなに喜んだだろうかと思ったら生前の父の姿が浮かんできた。父とともに教壇に立っておられた芳本久子先生も出席しておられた。今年米寿だという、とてもお元気そうで「森岡先生は私たちの憧れの先生でしたのよ」と父の思い出話をしてくださった。父は全部の生徒の名前をフルネームで覚え呼び捨てで呼んでいたそうだ。一人ひとりの生徒の名前を姓だけでなく名前まで全部覚えておられたことが凄かったし嬉しかったとおっしゃる。そういえば、今日奈良市内の私立保育園の卒園式に招かれたら、卒園証書をもらう卒園児39名の名前を全部フルネームで(書いたものを見ることなく)顔を見て呼んでおられたのにも驚いた。一人ひとりの子供たちと丁寧に接しながら保育活動をしていただいていることがよくわかるような気がした。

  ありがたいことに、「あなたのお父さんにお世話になったからわたしたちは森岡さんを一生懸命応援します」と言ってくださり激励を受けた。亡くなった父親に感謝しなければとしみじみ思った。