中学校の卒業式で感じたこと

昨日、母校[中学校]の卒業証書授与式に参列させていただいた。何十年ぶりに母校の校歌を歌い感激した。他にもいくつか考えさせられることがあった。
 一つは、校長先生の式辞が素晴らしかった。「感謝」の気持ちを忘れるなということと、「必ず思いがかなう」と信じてこれからの人生を切り開けというお話でした。「努力は人を裏切らない。北京オリンピックで金メダルに輝いたソフトボールの上野投手は中学校のとき自分はオリンピックで金メダルを取るという夢をもって努力したんだ。君たちもがんばれ」という主旨だった。「努力は人を裏切らない」とはいい言葉だなと思いながら聞かせていただいた。
 二つ目は、生徒の服装が制服ではなく私服であることになにか違和感を持った。卒業生も、トレパン姿、剣道の防具をつけたいでたち、ジーパンをはいた女の子、お揃いのジャケットを着た人、ミニスカートの子などいろいろだ。規制をすることがいけない、自由がいいのだということなのだろうが、自らの中学時代とあまりにも違うので考えさせられた。
 三つ目は、いただいた式次第に国歌演奏と書いてあった。国歌斉唱ではないのかと疑問に思いつつ君が代の前奏が流れると、われわれ来賓席にいるものは皆歌いだした。大きな声でわたしも歌ったが、保護者や生徒の席からはほとんど聞こえてこなかった。淋しいことだなと思った。国旗は演台の脇に立ててあったが、教育委員会はこれで良しとしているのか、甘いな。帰ってから、調べると「卒業式・入学式に国旗を掲揚し、国歌を斉唱すると学習指導要領に書いてある。」とのこと。
 国旗国歌法が制定されて10年になるというのにまだ教師のなかに君が代を教えられないひとがいて斉唱できないとしたら情けないことだ。
 民主党政権が誕生し、日教組出身の文部科学大臣になったら国旗国歌を否定してしまうのだろうか?
 四つ目は、在校生の送辞と卒業生の答辞はともに感動を与える素晴らしいものであった。一人が挨拶するのではなくみんなで励ましあっている姿がとても良かったし、わたしもこの学校の卒業生でよかったと思うことができた。