野中広務先生の講演を聴いて

先日 野中広務先生のお話を聞くことが出来た。「昭和世代からの遺言」という演題でのお話だったが、昭和26年25歳で町会議員からスタートして日本の政治を動かし52年の政治生活を送られた野中先生の凄さを改めて見る思いがした。野中先生にわたしも同じグループで随分ご指導をいただいた。政策の面では考えを異にするところがいくつもあるけれど、尊敬の念を抱いているところも多い。正義感が強く政治家としてつねに闘う情熱を持っておられること、自らを被差別部落の人間だと名乗り弱い立場の人達に絶えず目を向けておられること、政治家が世襲はしてはならないと自ら実行しておられることなどが野中先生の好きなところだ。

 小泉改革に異論を唱えられいまもその気持ちを変わらず主張されているのもりっぱだ。「改革利権」という言葉が飛び交うこの頃、自分は辞めるがあとは次男に世襲しようとしている小泉さんの株はストップ安だ。