全国学力テストと体力テスト結果から

 先日文部科学省で全国学力テストと全国体力テストの結果について報告を受けた。学力テストは平成19年、43年ぶりに実施したという。体力テストはこんなに大規模に全国を網羅して実施したのは平成20年が初めてだそうだ。奈良県は、学力は全国平均より小中共少しだけ良い。しかし体力となると小中共最下位ないしはそれに近い状態だ。しかも、全国の児童・生徒約7割がテストに参加しているのに奈良県の体力テストは3割くらいしか参加していないそうだ。

 学力と体力のテスト結果は相関関係がみられる、成績の良いところは福井・秋田・石川・新潟などいずれも雪国で三世代同居共働きが多いところだそうな。家族で助け合って子育てや介護をやっているのが強みのようだ。大阪府の橋下知事が、大阪のテスト結果が学力体力ともに悪いので怒っていたけれど都道府県比較のデータに私学は含まれていないし単純に一二年のデータだけで比較できるものではない。

 しかし学力・体力ともに、テレビの見すぎや携帯でんわのメールのやりとりに要する時間が多いこと、朝ごはんを食べているかどうかが勉強や運動に影響しているのは確かなようである。僕たちの子供の頃には無かった問題がいま深刻な問題になりつつあることがわかるのである。