麻生総理の郵政民営化見直し発言に思う

 麻生総理の「郵政民営化見直し」発言が話題を呼んでいる。小泉さんの強引な4分社化民営方針はアメリカの要求に従ったもので日本の国益に反するものだとはじめからわれわれが主張してきたことだ。当時麻生さんも反対だったのなら閣僚を辞するくらいの覚悟が欲しかったなあ。3事業一体の民営化とすべきだと主張していたわれわれのほうが正しかったということをようやく多くの人達がわかり始めてきた。

しかし政治的には僕たちのほうが負けてこんな浪人生活を送っている。小泉構造改革をいまだに進めようと主張している中川秀直氏が町村派のなかで降格させられたニュースも入ってきた。いま僕は、小泉構造改革路線を推進する側にいた中谷巌氏が懺悔の気持ちを込めて書いた「資本主義はなぜ自壊したのか。」を興味深く読んでいる。「なんでも競争にさらせばうまくいく。政府は小さければ小さいほど良いという新自由主義思想が行き過ぎて破綻、資本主義のあり方がいま問われている。」というようなことが書かれている。

麻生総理も正直に「小泉改革は行過ぎたところがあった、国民の皆さんごめんなさい、わたしがその後遺症を取り除き自民党も生まれ変わります」と言えばいい。そうすれば支持率も上がる。悪いところは謝り、ブレなければ国民もわかってくれるはずだ。