オバマ新大統領就任演説を聴いて

 明らかにアメリカは変わろうとしている。44代目の米国大統領に就任したオバマ氏の演説は世界中のひとに感動を与えただろう。ブッシュに比べて謙虚で気高い理念をもって「アメリカをまた作り直すという仕事を始めねばならない」と訴え「政治がなお希望を与える存在だ」と説いている。そして国民みんなが「奉仕の精神、喜んで受け入れる義務、責任を果たし、嵐の中を耐え抜きましょう」という。「60年前みなさんと同じレストランに入れなかった男を父に持つ人間がいまアメリカの指導者になった。」というように黒人がはじめてアメリカの大統領になった意義も大きい。

 格調高い演説に惚れ惚れしたし、世界中を不況に陥れた国の指導者とは思えないよその国の出来事ではないかという感じだった。これから日米関係をどうしようとしているのか不安と期待が交錯している。

 日本の国会の議論があまりに低レベルで恥ずかしく思えてくる。特に昨日の民主党石井一氏の質問は聴くにたえないものであった。