日本人の生き方を世界中の人に伝えよ

 今朝テレビを見ていたら、リーマンブラザースが潰れその影響で解雇された人たちを取材している様子が出ていた。リーマン日本法人のナンバー2という人は失業しても六本木ヒルズ近くの高級マンションに住みフェラーリに乗り乗馬クラブに通えるような生活が15年間できる貯えがあるという。他方、リーマンショックで倒産し解雇された非正規雇用者は突然のことで途方にくれている。同じ日本人の失業者なのにどうしてこんなに違うのか?アメリカ型の新自由主義経済というのはこういうことなんだ。金儲けだけを考え競争にさらせば強いものはますます強くなり弱い立場のひとをたくさん置き去りにしてしまうということだ。このような経済体制は日本のような和を尊ぶ国柄にはなじまない。小泉さんは改革の名のもと、アメリカの言いなりになって規制緩和を進め市場原理主義に走ってしまった。その結果雇用の面でも大きな格差を生むことになったのだろう。

 日本航空の社長が自らの給料を960万円に落とし電車通勤、社員食堂で並んで食べているという話が外国にも流れ評価されているというが、本来日本という国はそういう国なのだ。何事もお金の多寡でしかものを見ることができないようではあまりにも寂しいではないか。江戸時代は商人より貧しい侍が尊敬されていたし和の精神が生きていた。いまこそ、本来の日本人の生き方を世界中の人たちに伝えるときだ。