南都二六会主催仏教セミナーに参加して

 願興寺、帯解寺など奈良のお寺さんの坊さんが開く仏教セミナーに参加した。最初は十輪院の住職で南都二六会会長の橋本さんのお話、「超高齢化時代檀家がドンドン減ってくる、葬式や供養の形が変わってきて直葬、手元供養などが増え葬儀などにカネをかけなくなってきた。おかげでお寺の経済は貧弱になり年収3百万円以下のお寺が半数近くなりつつある。」と窮状を訴えると同時にこれからのお寺のありかたを話された。

 休憩時間お坊さんたちにわたしは「これまでお寺さんはあまりにもカネかねを言い過ぎたのではないか。伽藍の復興やお葬式の戒名にカネをかけすぎ肝心の仏教の教えやこころの問題に触れないから、お坊さんが尊敬されていない。この世のなかで政治家・教師・宗教者が尊敬される社会にしてゆかねば。お坊さんにはカネより大事なものがあることを説いてほしい。」とお願いしておいた。

この後、浜村淳さんのはなしがあった。話術も中身も良かった。どんどん引きこまれていくようでハンカチを目頭にあてておられるひともいた。凄い話術だ。