父から受け継いだ山林

 久しぶりに室生にある我が家の山へいった。突然山守さんが亡くなり森林組合に管理を委託することになったので境界を確認するため職員の方二人と一緒に登った。雨上がりのためよくすべったが、約3,5時間境界杭を確認しながら歩いた。父が生前山の管理に力を注ぎ「いまは林業は良くないけれど近い将来必ず国産材が見直される時代がやってくる。」と言っていたのを思い出す。山は空気がきれい、緑がきれい、水もおいしい、ほんとにいいものだ。職員のうちの一人は大阪の人であるが数年前から山が好きで森林組合に勤め室生寺のそばに移り住んでいるという。こんな人もいるんだ。彼の行動をみていると、ほんとうに山を愛してる感じだ。僕のこどもの時代になれば林業はどうなっているかわからないが、父親が言っていた言葉を信じてぼくも精一杯山の管理をしっかりやらねばとココロに誓った。