病んだ日本社会

 最近、殺人事件報道が多すぎるように思う。ことに女性や子供を巻き込んだ事件が毎日のように起こっている。性犯罪も多い。また子供が親を殺す、親が子供を殺す、夫が妻を殺す、妻が夫を殺す事件も特に珍しいとは思わなくなったことが恐ろしい。簡単に近親者を殺すなんてかつての日本では考えられないことだった。

 どうしてこんな日本になったのか。親を大切にする、両親に感謝する、お年寄りを敬う、ご先祖に感謝するという道徳観がすたれてきたからなのか。   個人主義が行過ぎて利己主義な人が多くなったからなのか。

 また、警察の検挙率も落ちているのではないか、昔に比べて警察の力が低下しているのか。交通事故による死亡者が6千人を切ったというのに自殺者が毎年3万人を下らないのも気になることだ。ストレスの多い砂漠のような乾いた日本社会、やっぱり病んでいるんだな。「モノで栄えてココロで滅ぶ」日本はむずかしい局面を迎えている。