書写書道をもっと子供たちに

 書道の関係者と懇談の機会を持ったときの話である。「最近書道をやる人がドンドン減りつつある。だから筆・墨・紙などの業界も年々売り上げが減ってきている。また紙などあまり買わなくなったのは、一つの作品を仕上げるのに以前は先生がよろしいとおっしゃるまで何十枚と書いてなかなか妥協しなかったが最近は数枚書いたら良しとする傾向があるのと書道を続ける経済的な余裕もなくなってきたからだ。やはり小中学校で書写書道をもっと教え裾野を広くすることだ。」という。

 筆・墨の業者が多い奈良にとっても由々しきことである。そもそもいまの学校教育は国語をおろそかにしているように思う。PCやケータイの普及によって手で文字を書かなくなったことも問題だ。私たちも漢字など読めても書けない字が多い。国語の力をつけることが大事、それには書写書道の果たす役割が大きいことをもっともっと知ってもらわねばなるまい。