国民の思いとミスマッチの政治

 今日絵画展を見にいったら、「森岡さん、いまの社会は政治が悪くて全くいいことが一つもないですね。」とか「経済の先行きも心配、ゼロ金利状態でなにに投資したらいいんですか?」などと言われて面食らった。また、「いまのような政治なのに、これからまだ政治の世界で働こうという森岡さんの生き方に感心してますねん。」ともおっしゃった。婉曲な言葉で言っておられるけど「あんたはそんな損な生き方してアホちゃうか。」といわれているように取れた。

 「今日からまたガソリンの値段があがってる。食べ物の値段も上がっているというのに政治家は一体なにを考えてるのかなあ。」と言われ、いまの国民の思いはこういうことだなと思った。福田さんも小泉改革の悪いところの手直しばかりやらされて気の毒ではあるが、国民の思いにピタッとくる言葉がない。ガソリン税の問題では無駄遣いが多い、利権の臭いがするというのが与党が支持されない理由だろう。また後期高齢者の医療制度は厳しい生活を強いられている底辺のお年寄りの生活実態を政治家も官僚もわかっていないところが問題だ。「閉塞感」「不安」などという言葉が似合うような政治ではいけない。

 酒の小売をやっている高校の先輩に会ったら「いまの時代、こんな商売はもう店を閉めてゆくしかない。」と寂しげにおっしゃった。「元気だしてくださいね。」といって別れたもののグローバル化の名のもとに日本の社会は悪いほうへ悪いほうへとカラ回りしているように見える。政治の責任は重い。