山守さんの死

ショッキングなニュースが飛び込んできた。室生の私の山林を管理してくれていた山守さんが急な病気で亡くなったという。まだ70歳台後半、山を歩くときいつも私をリードしてくれていたし、小柄で身のこなしは軽快だっただけに信じられない。真面目そのもの、几帳面な人で計算もキチッとしておられた。山のさいめんはもとより計画的に間伐や枝打ちの手配をやってくれた。所有者である私が損をしないように経費は安上がりで済むようにいつも気をくばってくれる人であった。わたしにとっても父の代からお世話になってきたかけがいのないひとを亡くして実に残念である。このかたも、「国産材が見直される時代が必ずやってくる。そのときに備えてがんばりましょう。今が我慢のしどころです。」と絶えずわたしを励ましてくれていた。山林を大事にしてきた私の父とこの山守さんのためにもしっかりと山を管理してゆかねばと思う。