労働組合の体質

本日私が評議員を務めている学校法人の理事・評議員会があった。報告事項のなかに学校の先生や職員の給与についての組合との交渉経過説明が入っていた。「人事院勧告にもとずくと下げていくべきだが、働く意欲を失わせてはならないので既得権は尊重してさがらないようにしたい。また過去の経緯もあって賞与は公務員より1ヶ月分ほど高い。ご了解をいただきたい」とのことだった。かつてこの法人の理事長を務められた方がこんな述懐をしておられたのを思い出した。「学校は結構なとこや。カネがなくなったら生徒の授業料あげたらええのやから。組合も親方日の丸の体質やから好きなこといいよる。」と。

 あの頃と学校を取り巻く環境が全く違うのに労働組合の体質は変わっていない。苦しいなか労使一体で懸命に合理化と取り組む民間企業を見習ったらどうですか、と言いたいけど会議で誰からも異論は出なかった。親方日の丸の官公労が日本の国をダメにしているというのに。