ほっとけない今の日本

一昨年の総選挙で、私はご期待に応えることができませんでした。ご支援いただいた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 いま浪人生活を送りつつ冷めた目で政治を見ております。いろいろなボランティア活動に加わっている中で「モノで栄えてこころで滅ぶ」日本になりつつある実態が浮かんできます。戦後の日本が「あまりにもカネ中心で動きすぎた。」「あまりにもエゴイスティック、自己中心的になっている。」「あまりにもIT(ケータイやパソコンなど)に依存し過ぎ、かえって日本を悪くしている。」ことを憂えております。その結果、家族の絆・地域の連帯・国を想う気持ちが弱くなりました。私は、未来の親となる子供たちをしっかりと育てていくこと、すなわち教育の見直しこそが日本再生の出発点だと考えます。そういう意味で安倍総理が教育改革に力に入れておられることにこころから賛意を表するものであります。もう一度国会に送っていただいて私も教育改革に取り組ませてください。

 また、格差社会と呼ばれるように改革の美名のもと効率化、合理化が急激に進むにつれ一握りの金持ちと多数の所得の低い人が生まれました。さらには東京一極集中が加速し地方との格差も広がりました。夕張市に象徴されるように借金だらけの自治体は大変です。そして、生活保護家庭100万世帯、年収200万円以下の労働者が600万人を超える、労働者の3分の1は非正規雇用者、というような数字を聞いたり、介護や医療のサービスを受けている人や障害者にしわ寄せが行っていることなどを知らされると胸が痛みます。野党のように格差問題をただ攻撃するだけではなく、財政赤字との整合性を見ながら、どのように是正すべきか具体的に国民に示すべきでありましょう。

 もう一度がんばらせてください。ご支援のほどお願いいたします。

森岡正宏(平成19年2月記)